医療機関で看護師は深刻な人手不足となっており、求人は売り手市場といえます。しかし、それでも人気の職種は応募倍率が高いため、応募しても不採用となるケースがあるのが現状です。
応募倍率とは、求人数に対して応募者数が何倍あるかを示す数値のことです。応募倍率が低ければ、希望の職種や雇用形態で採用をしてもらいやすいと判断できます。応募倍率が高いとされるのが、訪問看護ステーションや病院、介護老人ホームなどです。
とくに訪問看護ステーションは夜勤がなく、定時に帰れて土日も休みが取れる点が人気のようです。しかし、応募倍率は3.22倍あり、3~4人応募しても採用される枠が1人しかないということになります。そこで、応募倍率が高い求人を勝ち取るためのコツが必要です。
大事なのは、事前に面接を受ける施設の情報を細かくチェックしておくことです。会社の理念や特徴を理解し、自分はなぜそこで働きたいのか、ほかの施設ではなぜだめなのかを深く考えてみましょう。そうすると、志望動機が明確になり、その施設でどのように働きたいかがわかるようになります。面接の際にどのようなことを聞かれても対応できるようになるため、面接官から「判断力があり、臨機応変にやれそうな人だ」と高評価がもらえるようになります。
聞かれることとしては、施設でやりたいことや就職・転職理由、仕事で印象に残っているエピーソードなどが挙げられます。看護師としてのあり方や10年後はどのような看護師になりたいかなど、答えにくいことも聞かれるため、自分の看護師としての軸をあらためて整理しておくとよいでしょう。
また、内定率を上げるためのポイントを押さえて、事前に求人を勝ち取るための対策を練っておくことも大事です。